六十四卦の第五十八卦は兌為沢(だいたく)です。 この卦は、上下ともに沢の卦でできています。沢が二つ重なっているのは、沢の水が、 その沢の近くの草木を潤わせ、草木を成長させることを表しております。成長させる、ま た成長することは、悦びであります。 これは「自分も悦び、また他人も悦ぶ」ことを意味しております。お互いが深く理解し合 い、仕事・勉強・事業等、あらゆる分野で上手くいきます。 しかし、理解し合えるのと、流されることは別問題です。誠実と真剣さを失ってはいけま せん。 外柔内剛、誠実な心を貫き、自己の信念を堅持しましょう。お互いよきライバル関係で あることによって更なる発展があります。 さて、第五十八卦、兌為沢の象意をまとめますと、以下のようになります。 沢が二つ重なっているのは、沢の水が、その沢の近くの草木を潤わせ、草木を成長さ せることを表しております。 これは、成長させる、また成長すること、まさに悦びであります。お互いが深く理解し合 い、あらゆる分野で上手くいきます。 誠実な心を貫き、自己の信念を堅持しましょう。お互い節度をもち、よきライバル関係 であることによって更なる発展があります。 :和合悦楽を象徴しています。「自分も悦び、また他人も悦ぶ」関係ですが、ただ 仲がよいだけではなく、芯は保たれております。切磋琢磨によって更に発展します。 :志望校ならばよいでしょう。しかし、二つ三つ口をかけておいたほうが無事でし ょう。 :すぐに発見されにくい状態です。破損していることもあります。また発見した 人に教えられることもあります。 :喜びごとの多い時ですが緊張を欠いて運気を逃さないように。人間関係の楽し さがありますが、反面、口論などの争いもあります。一方でほめられ、一方でけなされま す。友と語り勉学に熱中する好機です。 :これまで長い時間をかけたことは達成の喜びをみます。失言などで挫折するこ とがあるので注意すること。出費を抑えてください。 :柔和な姿勢で応ずることです。調子にのって失言することがあります。 :色気を出しすぎて手を広げてはいけません。現状を守ることに専念すべきで す。 :多少の欠陥は改築によって補い移転は思いとどまったほうが無難です。 :喜びいっぱいの時ですが、とかく軽率に流れて堅実性に乏しくなります。柔和、 愛嬌のある態度が大いに功を奏します。楽しみに走りすぎて本業を怠らないように。 :本人同士が気に入った縁で恋愛結婚です。周囲に雑音があっても本人たちで どんどんと進めていきます。結婚後は堅実性に乏しく永続性や平安に欠けるところがあ ります。 :慰安旅行などはよい旅です。意見のくい違いなどから争論やいさかいが起きま す。要注意。 :下値にあって小高下しますが底は堅い。安値圏内の場合には上昇場面もあり ますがそれも一時的です。 :口中の諸疾患、痰咳、喘息、胸部疾患、胃腸病、腎臓、膀胱など泌尿器科系 統、性病、婦人病、精気消耗など。病勢は急変しません。意外に早く回復します。 :初期は摂生を欠いて何かと支障がでますが、あとは平穏。 :明朗快活で能弁な人。魅力的で異性に大いに好かれる人。気軽に約束しても 実行の伴いにくい人。金銭面、物質面で困窮しない人。食通の人。料理好きの人。
第五十八卦 兌為沢については以上です。
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