六十四卦の第五十五卦は雷火豊(らいかほう)です。 この卦は、上は雷、下は火の卦でできています。この卦の火は稲光を意味し、雷が活 動し、稲光といっしょになって、天空で大いに轟いている様を示しております。 雷火豊の「豊」は、盛んにして大いなることです。雷の卦はもともと活動を意味し、火の 卦は明知をしめ示しておりますが、雷自体がもともと長続きしない性質をもっていますの で、盛大なこの現状も長続きせず、やがて衰えてしまうものとなりがちです。 今は盛運で満ち足りておりますが、花盛りが過ぎまして、ひと雨くると世相が変わってし まいます。しかも、これは自らの気の緩みからくることが多いようです。 今の盛運を如何に維持するのか、大きな工夫が必要です。 さて、第五十五卦、雷火豊の象意をまとめますと、以下のようになります。 雷火豊の「豊」は、盛んにして大いなることです。 雷の卦はもともと活動を意味し、火の卦は明知をしめ示しておりますが、雷自体がもと もと長続きしない性質をもっていますので、盛大なこの現状も長続きせず、やがて衰えて しまうものとなりがちです。 今は盛運で満ち足りておりますが、花盛りが過ぎまして、ひと雨くると世相が変わってし まいます。しかも、これは自らの気の緩みからくることが多いようです。 今の盛運を維持するために、全力の行動で乗り切るのか、これと上手く付き合うのか が思案のしどころです。大きな工夫がのぞまれます。 :極盛に達した状態。しかし、盛んなれば必ず衰えます。よほどの自戒が必要で す。この盛運を維持するための方策を考えましょう。 :希望よりもう一段目的を下げたほうがよいでしょう。 :早ければでます。物におおわれているかたちです。または薄暗い所にありま す。外出時の忘れ物はネームの入った物しか返りません。 :運勢は盛大なときですが、頂上をすぎて下降する兆しがあります。万事進むよ り現状を固く守ることが大切。ぜいたくをし浪費することが多い。ケンカ、口論、訴訟ごと があります。妻子についても苦労します。 :自己過信や行きすぎから挫折し失敗します。表面だけを見て方策を誤ることが あります。策略に注意。 :始め順調にみえて不利に終わることがあります。争い事には要注意。 :調子にのって拡大強化するのは危険です。現状維持に努めるのが無難です。 :改装、改築などの必要があれば分相応するとよいでしょう。移転はできるだけ 取りやめること。 :熱しすぎて相手の人物を過大評価し失望します。ことばに裏表がありますので 要注意。熱中して本業を怠り財的に欠乏をきたします。今が盛り、先行き不和の兆しが あります。 :一見よくみえるが内にいろいろな問題があるか隠し事があり、仲人口には注意 すること。恵まれた縁のようですが後にトラブルがおきるとか衰運の始まりとなる恐れが あります。 :思いつきの旅行などは凶。冷静に日程をたてていくこと。争い事に注意。 :勢いが強く高値に向かって急上昇するが高値圏内にあっては大きく下落しま す。 :大熱の出る疾病、精神異常、頭痛、ヒステリー、逆上、眼病、心臓病、精気虚 脱、性病、流行性の疾病、婦人病など。病勢が激しく急変することが多く危険です。 :母体順調に油断して支障をきたすことがあります。安産。 :派手で活発、積極的で行動的ですが内面の伴わない人。財力のある豊かな家 に育った人。以前は万事威勢がよく今は落ちぶれている人。見栄っぱりで浪費癖のある 人。
第五十五卦 雷火豊については以上です。
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