六十四卦の第五十卦は火風鼎(かふうてい)です。
 この卦は、上は火、下は風の卦でできています。ここでは緑が茂ることから、下の風の
卦を木に見たてます。木が盛んに燃えて料理ができるのです。
 鼎には足が三本あります。この三本の足が、安定・協力を示し、個人の場合、すべて
がそろった完全な人物を象徴しているのです。
 火風鼎の「鼎」は、料理の道具である鼎の意です。鼎のなかで料理されたものは、もと
もとの性質を変化させます。これは、今までおこなってきたことに手を加える、つまり手を
加えて変革をおこなうということを意味しているのです。
 この変革は、様子をみながらおこなうことになるでしょう。なぜなら、甘いも、辛いも、す
っぱいのも、味をみながら調節しなければ、せっかくの料理を台無しになってしまうから
です。せっかく作った料理を台無しにしないのと同様に、周囲の様子との調和を心がけ
ましょう。
 さて、第五十卦、火風鼎の象意をまとめますと、以下のようになります。


  
 火風鼎の「鼎」は、料理の道具である鼎の意です。鼎のなかで料理されたものは、もと
もとの性質を変化させます。これは、今までおこなってきたことに手を加える、つまり手を
加えて変革をおこなうということです。
 甘いも、辛いも、すっぱいのも、料理に手を加えるには、味をみながら調節しなけれ
ば、せっかくの料理を台無しになってしまいます。味の調和と同様に周囲との協調を心
がけますと、何事も無理がなく、順調に推移します。これが開運のポイントとなります。
 
 :鼎(かなえ)を象徴。丹精に手を加え、味の調節を行います。また鼎は重厚・安
定・協和を示します。何事も周囲の人々との協力関係を失わず、無理をしなければ、自
然と安定し、順調に事が運びます。

 :先輩・知人に運動すればよい結果をみるときです。

 :ちょっとした小さなものはなかなか出にくいでしょう。しかし金属製のものと
か、大きい品物なら見つかります。

 :旧事を取り除いて新事を採用するときです。何事もまず内部の革新から。新し
い人間関係が生じます。三人で共同事業を始める意味もあります。飲食に関する事態も
生じます。家督相続の問題もおこります。

 :十分に調査し慎重に検討することが大切です。独立独行や軽挙妄動は失敗の
もとです。

 :多くは先方と意気投合しますが、無理押しすると内部で問題がくすぶります。

 :社内整備、環境整備が効果を発揮します。人材を登用する好機でもあります。

 :内部の改装、改築などは吉。移転は凶です。

 :安定しているようです。恋愛はおたがいのまごころが通じて結ばれます。新た
に第三者が介入して波乱がおきるかもしれません。

 :豊かな恵まれた良縁。性急にまとめようとして異論が出て紛糾しかねません。
結婚後は経済的にも恵まれたたのしい生活ですが、異性問題の生じる恐れがあります。

 :楽しい、心身ともに収穫の多い旅です。

 :高値圏内でもみあいながらも安定します。内部の好材料が表面化すれば更に
上値を追います。

 :眼病、心臓病、胸部疾患、発熱、伝染性熱病、全身の浮腫、精神病、中風、大
小便秘結、女子の貧血めまい、胃病、食あたりなど。病勢は変動します。

 :無事出産。嫡子の場合が多い。

 :聡明にして知恵があり地位もある人物。新しいことについて吉慶のある人。官
公吏になってよい人。飲食店や料亭などの人。食通・食道楽の人。三角関係を起こしや
すい人。

第五十卦 火風鼎については以上です。

もう一度占う場合は、一日おいてから占いましょう。

トップへ
トップへ
戻る
戻る