六十四卦の第四十五卦は沢地萃(たくちすい)です。
 この卦は、上は沢、下は水の卦でできています。地上の沢に水が集まって、それが
満々と充たされて、草木が潤いで勢いよく成長いたしております。これは人々が親しみ和
合することを表しております。
 沢地萃の「萃」は、集まることです。人々が笑顔で集まって親しみ合うわけです。楽しそ
うですね。沢の徳は喜ぶこと、また地の徳は従順であります。集まった人々は、よく道理
に従い、和やかに喜びます。気力充実、何事であっても、またどんな事が起こってもチャ
レンジする勇気が育ちます。
 沢地萃の卦は、「鯉、竜門に登る」象と、よく例えられます。
 沢の流れは、確かに速いものかもしれません。しかし勢いよく鯉が滝を登っていくよう
に、力強く何事にも邁進して下さい。自分を信じて、ひとすじに進みましょう。
 さて、第四十五卦は沢地萃の象意をまとめますと、以下のようになります。


  
 沢地萃の「萃」は、集まることです。人々が笑顔で集まって親しみ合うわけです。草木
が潤って勢いよく成長するように発展する運勢にあります。
 沢の徳は喜ぶこと、また地の徳は従順であります。集まった人々は、よく道理に従い、
和やかに喜びます。気力充実、鯉が竜門を登ります。何事であっても、またどんな事が
起こってもチャレンジする勇気が育ちます。自分を信じて、ひとすじに進みましょう。力強
く何事にも邁進して下さい。

 大意:砂漠でオアシスに会った気持ち。天の恵みに感謝しましょう。鯉、竜門に
登る象。気力は充実し、何事にも立ち向かう勇気が育ちます。入試・就職・人事には吉で
す。 

 入学:一流の公立校をまずねらって下さい。しかし、そのほかにも後二校だけ受
験しておいたほうが良いでしょう。

 紛失物:外でなくした物はたいてい人が届けてくれます。家の中でなくしたもの
ならば、食堂とか、皆の集まる室をお捜しなさい。

 運勢:運が隆盛の時ですので、人や物が集まり活気がでます。神仏の祭祀を行
うときです。人の集まる場での不慮の事故に注意。勤め人は地位の昇進があります。人
との出会いや別れがあります。

 願望:ライバルが多く達成が困難ですが正道を踏むことです。目上の人の援助
や引き立てがあれば成就します。

 交渉:団体交渉などは順調です。また楽しい談笑の場をもつと吉です。

 事業:大いに隆昌の時です。商売なら大衆むきなものが吉です。

 住居:近所づきあいもよく楽しい住居です。移転は禁物。

 愛情:恵まれる時で密のような親しい関係です。とかく話題となるような華やかな
仲。多角関係となってトラブルがおきる恐れがあります。見栄や体裁をつくりすぎ失費」
が多くなります。

 結婚:まとめるとよい良縁です。良縁が二つあるとか世話をする人が絶えないな
ど恵まれています。結婚後は家運が繁栄して子宝にも恵まれ、賑やかで楽しい家庭とな
ります。

 旅行:慰安旅行とか神社詣でなどの旅行は特に吉。団体旅行は楽しい旅行にな
ります。

 相場:人気が集中して商いは活発化する時で一時的に騰勢を続けますが、後は
安く大きな利益は望めません。

 病気:胸部疾患、痰咳、動悸、胃病、食中毒、胃癌、水腫、小児の諸病、二病併
発など。治癒が進まず病勢が次第につのり回復が困難となります。重病者には凶。

 出産:安産。

 人物:衆人の上に立って慕われ好かれる人物です。神官。僧侶。笑顔、愛嬌をも
って衆人に接する人。芸能人など。客商売に向く人。実業家。政治家に向く人。粋人。


第四十五卦 沢地萃については以上です。

もう一度占う場合は、一日おいてから占いましょう。

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