六十四卦の第四十三卦は沢天夬(たくてんかい)です。 この卦は、上は沢、下は天の卦でできています。沢はもともと土地の低いところにある はずですが、この卦の場合は高いところにあります。これは水があまりに高過ぎる地勢 のところにあり、何かを切り開いて流化しようとする形です。そしてここから「革新の時 機」という意味が導かれるわけです。 沢天夬の「夬」は、切り開くこと、引き破ることの意で、洪水で堤防が決壊する様を表し ております。今までずっと守られていたことが破壊されます。最初は小さなことかもしれま せんが、それが後には一気に変革します。 現在の運勢は、頭打ちとなっている障害があります。しかしこれに勇気をもって対峙す れば、これを克服することができ、大きく発展いたします。これまでの事を改め、剛強に なるのを慎み、一歩一歩堅実に革新の成果をあげてゆきましょう。 第四十三卦、沢天夬の象意をまとめますと、以下のようになります。 沢天夬の「夬」は、切り開くこと、引き破ることの意で、洪水で堤防が決壊する様を表し ております。変革の機運です。今までずっと守られていたことが破壊されます。 しかしここで怖れてはなりません。最初は小さなことかもしれませんが、それが後には 評価されます。勇気をもって一気に革新しましょう。 これを克服することができれば大きく発展いたします。一歩一歩堅実に革新の成果を あげてゆきましょう。 :頭を抑えつけているものがあります。しかし、ここで負けてはなりません。一大 決心して勇猛にこれを克服しましょう。大きな発展があります。 :希望校に入学できるときです。あなたのファイトとスタミナで押し切った下さい。 :たいていは、こわれている場合が多いときです。また室内でなくした物は、 高い場所を捜して御覧なさい。 :勢いに乗って猛進して失敗や挫折する事があります。思慮分別なく性急な態度 は対人関係を悪くし運気衰退の恐れを招きます。一身上に変動の起きる時です。不慮 の災害に注意すること。 :一気に達成を望むと失敗挫折します。一時断念して運気が落ち着くまで待つこ とが賢明です。 :気負いたって論争するか交渉が決裂する恐れがあります。 :決断が迫られているときです。何事も思いきった手を打つ時です。防衛策が大 切な時です。 :一部に欠陥があります。点検して修理する必要があります。環境が悪ければ移 転すべきときです。 :あと一息の段階ですが急ぐと破綻を招きます。いちかばちかのときは落ち着き が大切。言い争いは慎むことです。意見の衝突やうっ積した不満が爆発して離別する恐 れがあります。 :強引に話をまとめるとか周囲の事情で決められる縁談です。何となく不穏な運 のつきまとう縁で、できれば断ったほうが無難です。結婚後も家庭の平安は得られ難い でしょう。 :思いとどまったほうが無事です。しかしやむを得ない事情もあります。旅先での 障害に注意。 :意外な急進場面のあるときですが、天井打ちから急落場面に変化しやすいの で逃げ時が大切。 :頭部のケガ、逆上、狂乱、錯乱、頭痛、肺病、口中の病、嘔吐、血行不順、便 秘、浮腫など。重症者は凶、病勢が進んで急変する恐れがあります。 :初期は過労や運動などに注意。安産。 :独断で何事も行きすぎのある人。無理を承知で断行し反発批判をうける人。は じめ勢いよく終わりが悪い人。争い事を起こしやすい人。言葉から人間関係の断絶を招 く人。
第四十三卦 沢天夬については以上です。
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