六十四卦の第三十三卦は天山遯(てんざんとん)です。
この卦は、上は天、下は山の卦でできています。山は地上から高くそびえているように
見えます。しかし、その山に登りますと、天は更に一層高く離れて見えます。これは、高 い山が天に接しているように見えますが、実はそうではなく、天は全くかけ離れていま す。
この卦象は、君子と小人とはかけ離れた存在であるという、両者の関係を示していま
すが、次第に小人の勢が増して来ます。これは、立派な有徳の人物であっても、社会の 進歩や情勢の変化に応じきれなくなるということです。そこで「遯」が出てきます。
この卦名の「遯」は、退き、避けることです。功成り、名を遂げて退くのは、自然の道で
す。そろそろ引退の時期がやって来たともいうべきでしょうか。
もし、このままあなたがその場に留まるとしても、後進に道をゆずるつもりで、衰運の
過ぎるのを待ちましょう。低姿勢で事にあたるのが開運のポイントです。
さて、第三十三卦、天山遯の象意をまとめますと、以下のようになります。
天山遯の卦象は、君子と小人とはかけ離れた存在であるという、両者の関係を示して
いますが、次第に小人の勢が増して来ます。
これは、立派な有徳の人物であっても、社会の進歩や情勢の変化に応じきれなくなる
ということです。そこで「遯」が出てきます。
この卦名の「遯」は、退き、避けることです。功成り、名を遂げて退くのは、自然の道で
す。しかし、もしこのままあなたが、その場に留まるとしても、後進に道をゆずるつもり で、衰運の過ぎるのを待ちましょう。
:隠遁の道を示す。功成り、名を遂げて退くのは、自然の道です。しかし、もしこ
のままあなたが、その場に留まるなら、後進に道をゆずるつもりで、衰運の過ぎるのを 待ちましょう。現在は時節が悪いです。
:ホテル学校など、また芸能学校・俳優養成所などによろしい。
:なくした場所から動いていることが多く、手に戻りません。また家の中のもの
は人がもちだしていることがあります。
:何事も盛運が過ぎ引退の気運に傾く時です。人間嫌いで孤立しがちですので
未練を断ち切って現状から離れることも必要です。表面は良いが内面に乏しい。盗難紛 失に注意すること。
:積極的に進める事は良い結果は望めず新規事もいけません。むしろ手を引く
ことによって無事が得られます。
:相手が強硬で進展が困難ですが妥協策を講じて成立します。
:新しく拡大強化することはいけません。情勢に応じて撤退策をとるか内部の充
実をはかるときです。
:老朽化したか事情あって立ち退きにあいます。
:活気や親密さが失われ、相手は逃げ腰です。しばらく関係を絶って静観するの
もあえて強行するより良い結果が得られます。
:まとまらぬことが多い。相手も解消を望んでいるか親しくなる意志がないのであ
えてまとめるより解消したほうが無難です。結婚後はお互いに自我を主張して和合が得 られません。
:引退のための旅行は良いが、思い止ったほうが無事です。
:高値圏内ですが保ち合いで大きな下落はないが次第に人気がなくなり冴えま
せん。
:逆上、上体熱く下半身冷える症、顔の浮腫、精気虚脱、胸部苦悶、腰足のひき
つり、便秘排尿困難、経水不順、婦人科など。重病者には悪い兆しが見えますが軽いも のは治癒します。外見より内実は衰弱しています。
:産婦の体力をつけることです。このままではわざわいを生じます。
:剛強頑固で篤実な人。時勢時流に適合せず孤立する人。老成し第一線を退く
人。非社交的でとかく人に好き嫌いのある人。不運、渋滞に恨みを抱く人。女は男に害 を与える人。
第三十三卦 天山遯については以上です。
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