六十四卦の第三十卦は離為火(りいか)です。
 この卦は、上下ともに火の卦でできています。火が二つ重なっているわけです。これ
は、明るいことを表します。火が二つ重なっているので、非常に明るいこと、また、ここか
ら聡明なこと、英知の徳を象徴しています。
 火は、それのみで存在することができません。これは、火でも電気でも同じことで、これ
らは必ず何かと組み合って作用を及ぼします。
 人の心も同様です。人の心にはそれ自体形はありません。しかし、これが人身と一体
となると、物事の判断、行動などの作用をおよぼします。
 離為火の卦は、聡明、明るいといった意味の他に、人の心を象徴しているといわれま
す。これは、火が何かとの組み合わせによって作用することに共通しているからですね。
周囲の状況に惑わされることなく、聡明な判断をし、事にあたりましょう。あなたの正しい
英知がところを得ますと、情熱も一体となって、事業でも学問でも成功するでしょう。
 さて、第三十卦、離為火の象意をまとめますと、以下のようになります。


  
 離為火の「火」は、実体がなく、それのみで存在することができません。火は、例えば
木が燃えるように、必ず対象となる何かと組み合って作用を及ぼします。
 人の心も同様で、人の心にはそれ自体形はありません。しかし、これが人身と一体とな
ると、物事の判断、行動などの作用を及ぼします。
 離為火の卦は、聡明、明るいといった意味の他に、人の心を象徴しているといわれま
す。また、物にくっつくことを表しています。これは、火が何かとの組み合わせによって作
用することに由来しているからですね。
 周囲の状況に惑わされることなく、聡明な判断をし、粘り強く事にあたりましょう。あな
たの正しい英知がところを得ますと、情熱も一体となって、事業でも学問でも成功するで
しょう。

 :光輝く太陽。知性・情熱・英知の象徴。聡明ではあるが、あまりに自己を過信し
過ぎる部分もありますので、注意が必要です。しかし、その判断がところを得ると、もは
やおそれるものは何もなくなります。

 :パスします。ただし再試験を受けることもあります。このときは学力よりも健康
に注意して下さい。

 :だいたい早ければ見つかって手に戻ります。盗難などにあった物は、警察
の手から返って来ます。そとでなくした物は人の手に渡っています。

 :上昇の気運ですがあれこれと気が散って安定性に乏しい。外見は華やかです
が、内情が伴いません。これまでの努力、功績が表面化しますが、旧悪の暴露もありま
す。親しい人との別離があります。

 :一事に執着できず成果が上がりません。芸術、芸能、学術方面は吉。

 :自説を主張したり成果を急ぐと争いになります。双方とも胸中を開かず交渉の
進展は困難です。

 :盛大に見えて基礎が弱く企画倒れで成果は望めません。

 :安定しません。移転の気があれば移転してもよろしい。

 :気持ちが若返って大いに情熱的になるが、多角関係になる恐れがあります。内
心を隠して対立し進展し難い。これまで親しかった相手と離別のきざしがあります。新し
い人との交際が始まります。

 :縁談が二つあり選択に迷います。迷いに外面は良いが内面に隠し事があり、
十分調査しなさい。結婚後は華やかですが内面充実せず家庭破綻の恐れがあります。
このさい見合わせたほうがよいでしょう。再婚は吉です。

 :派手に過ぎて出費が多く赤字に注意しなさい。旅先での争い事、火難の注意す
ること。

 :思い出したように上昇を反復しますがエネルギー不足のため安定性を欠きま
す。進退を迅速にすること。

 :眼病、神経衰弱、逆上、ヒステリー、心臓病、乳房の疾患、流行性の疾病、熱
の出る諸病など。病勢は高熱と変化がはげしく正体つかみ難く、一時の小康でも油断は
禁物です。

 :双生児の場合があります。胎児は大きく難産の恐れがあります。

 :芸術、芸能のセンスがあるか見栄、体裁を飾る人。デリケートで神経質な人。熱
しやすく冷めやすい人。住所定まらず転々とする人。職業をあれこれと変える人。刑罰に
遭う人。

第三十卦 離為火については以上です。

もう一度占う場合は、一日おいてから占いましょう。

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