六十四卦の第二十卦は風地観(ふうちかん)です。
この卦は、上は風、下は地の卦でできています。これは、風が地上を吹いている状態
を意味しています。風が地上のありとあらゆるところを吹いているわけですが、風地観は この様子から変じて地上をくまなく観察すると解されています。
現状の静観静思。これが風地観の意味です。待ちの一手ですね。
風地観の「観」は、物をよく見つめて観察することをいいます。これにはよく考えてみた
り、反省したりすることも含まれています。
現在の運勢は次第に衰退していきます。よく現状を静観し、静思する時機に来ていると
もいえます。しかしこれは全く心配することではなく、冷静に現在の状況を分析すれば、 この衰運は防げます。いたずらに動き回らず、事に対処しましょう。積極的に事を起こす ときではありませんので注意して下さい。
第二十卦、風地観の象意をまとめますと、以下のようになります。
風地観の「観」は、物をよく見つめて観察することをいいます。これにはよく考えてみた
り、反省したりすることこ含んでいます。
現在は待ちの一手で、積極的に事を起こすときではありません。しかしここで単に待っ
ているだけではだめです。何をするのにも、必ず現状を冷静に分析し、次に展開するプ ランをじっくりと考えましょう。これが次第に衰退する運勢をくい止める方法ともなってき ます。
:嵐吹きすさむ時。地上のありとあらゆるところに嵐が吹き荒れます。ここではい
たずらに動き回るのではなく、事態を冷静に見守ること。
:大学は入学のときです。なるべく一流校をねらってください。しかし、安全のた
めに二つ以上受験して下さい。
:家の中でなくした物とか、大きな物なら見つかります。小さな物なら持ち去ら
れています。
:物質的には恵みが薄く精神的には恵まれています。祭祀、信仰にかかわること
があります。尊敬をうけたり師表と仰がれることがあります。噂や中傷も多いでしょう。盗 難や異性難にはご注意を。
:教職や指導的な望みは達成されます。内部の弱い部分を固めて好機を待つこ
とです。私欲に走っては望みかないません。
:お互いに迷いがあってまとまり難いでしょう。親しみがなくて進展しません。好機
を待って交渉して下さい。
:表面はよくみえても内部の事情はよくありません。建築業、観光事業などは吉
です。
:安定した家です。新築や増改築は吉です。移転の心が起きますがとりやめるの
が賢明です。
:プラトニックで誠実すぎて親しみが得られないうらみがあります。決断力が乏し
いため楽しみが少なく活気に乏しいといえます。女難の相があります。恋愛は結実しま す。
:まとまるようでまとまりにくい縁です。横あいから変なうわさが入って成立しませ
ん。考えすぎないこと。結婚後は女性が強く夫は疎外されたり健康を害する恐れがあり ます。
:吉。油断すると盗難の恐れがあります。
:小さな高下で冴えませんが高値圏内にある時は高値を保ったまま推移します。
:高血圧、肩こり、背中の痛み、頭重、食欲不振、足のふらつき、風邪など。表
面は軽くみえても重く、長い病気は持病化の恐れがあります。出産:最初は母体の健康 に注意。胎児は大きく難産か産気が遅れます。
:最初は母体の健康に注意。胎児は大きく、難産か産期が遅れることもありま
す。
:人を教導し師となる人。神官、僧職。外見は篤実で内面は窮乏からちのあかな
い人。気位が高く保守的な人。人を批判しがちな人。他人を見下ろすタイプ。空き巣ねら いか窃盗犯の類。
第二十卦 風地観については以上です。
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