六十四卦の第十七卦は沢雷随(たくらいずい)です。
 この卦は、上は沢、下は雷の卦でできています。この卦は、雷が沢の中に隠されてい
る形です。
 沢には陰の性質があり、雷は陽です。この卦では、陽の剛なるものが、陰の柔なるも
のに随う道を説いています。これは盛気衰える秋を示しております。この卦は、時と所と
人に随う道を象徴しているのです。
 この卦名の「随」は、我を通さず、人に随うことです。しかし、これはただ人に随えばよ
いのではなく、あくまでも自分の本分や道を守りながら随わなければなりません。それ
は、時のよろしきに随って、事をおこなうことになります。
 現在は、自ら積極的に事を運ぶのではなく、信じて随うことのできる人物を待ちましょ
う。何か事を起こすのに、未だ機は熟しておりません。
 はやる気持ちを抑えて、情勢を冷静に分析し、他日の雄飛に備えましょう。待ち人は必
ずやって来ます。安心して下さい。
 沢雷随の象意をまとめますと、以下のようになります。


  
 沢雷随の「随」は、我を通さず、人に随うことを意味しています。現在は盛運も衰え、自
ら積極的に行動するときではありません。ここでは、自らの本分や道を守りながら、周囲
の忠告に耳を傾ける配慮が必要です。
 良きにつけ、悪きにつけ、事はいずれにしても時の宜しきに随わなければなりません。
随時という時が大切です。
 待ち人は必ずやって来ます。信じて随うことのできる人物を待ちましょう。

 :盛気衰える秋。己を抑えて他人に随う気持ちが大切です。現在は、積極的に行
動せず、力を内に蓄えましょう。

 :入学できます。しかし、あなたの実力よりも少し下の学校です。

 :すぐには見つかりにくいようです。忘れた頃になって、思いがけず見つかる
ことがあります。家の中では、南側か西北側を見てください。

 :時流に従い、人に随って幸運を得るときで、自我にこだわってはいけません。
運勢が変化するときですから、周囲の状況に従うのが良いでしょう。他日の雄飛に備え
て、一歩後退し、休息して下さい。

 :新しい望みはかないません。あれこれ手を出すと失敗します。よい引き立て役
を選んで随うことです。

 :相手の意見に従うと成立します。急いでまとめようとすると失敗します。

 :時勢にのった進み方をすべきで新しい独特な企画はよくありません。積極策よ
り消極策の方が良いでしょう。

 :平安です。移転は事情に従っておこなえば吉です。

 :相手の言葉にのったり、相手の言いなりになりやすいので注意すること。性的
な悦びにひかれて盲目的になりがちです。精神的な堅実さが不足しています。女性は年
長者から誘われます。

 :まとまる相手ですが、とかく異性問題が起きたりトラブルが発生しやすい縁で
す。婚前交渉はあります。仲人の言葉に注意し、相手の身上調査をよくすること。

 :楽しい旅行ですがはめを外さないように。女性は誘惑に注意すること。

 :騰勢が止まってしばらく低迷の相場ですが、再上昇の気運はあります。

 :色情に起因する疾病、精力減退、性病、それに口内の疾病、胸部疾患、溜飲、
嘔吐など。外見はさほど悪くないため、治療を怠りがちです。初期症状のときに適当な治
療が必要です。

 :母体が虚弱ですので養生が大切。無事出産します。

 :排金主義で利欲に走って動く人。色情問題を起こしやすく、他人に影響され自
主性に乏しい人。変わり身が早く、遊びに熱中する人です。

第十七卦 沢雷随については以上です。

もう一度占う場合は、一日おいてから占いましょう。

トップへ
トップへ
戻る
戻る