六十四卦の第十六卦は雷地豫(らいちよ)です。
 この卦は、上は雷、下は地の卦でできています。この卦は、雷が地上で鳴り響き、活発
な活動をし、これによって地中にこもっておりました陽気が地上に現れ、草木が芽を出す
ことを意味しております。雷地豫の卦は、和らいだ春の気を象徴しているのです。
 この卦名の「豫」は、これから先のために、予め用意しておくことを意味しております。
「備えあれば、憂い無し」、これが心にゆとりを生むことになります。安心する心、和らぎ
のある心、雷地豫は、時候でいえば春にあたります。
 長い間の苦労の時を漸く通り抜けまして、和らいだ春を迎えたような運勢の中にいま
す。自分本来の仕事に励み、外に気をとられないように気を付けましょう。
 今こそ、自分の足下を固める時機です。これからの自分が進んで行く道をしっかりと定
め、新しい境遇を用意して開拓していく心持ちで進みましょう。「安らぎの心と平常心で基
礎固め」、これが開運のポイントとなります。
 雷地豫の象意をまとめますと、以下のようになります。


  
 雷地豫の「豫」は、これから先のために、予め用意しておくことを意味しています。今ま
で苦しい状況の中に身をおいたあなたも、漸くこの苦境を通りぬけ、和らいだ春を迎える
ことになります。地中の草木が、やっと芽を出し始めました。
 この、暖かい春の陽気によって、平穏に事を運んで下さい。基礎固めの時機です。頑
張りましょう。「安らぎの心と平常心」が開運のポイントです。 

 :春雷の季節。長い冬のような季節が終わり、再び活動するとき。新しい境遇で
パイオニア精神を発揮し、安らぎの心と平常心で堅固な基礎を築きましょう。

 :パスします。但し試験場でのケアレスミスは禁物です。取りこぼしのないように
しましょう。

 :たいてい、外出時に落としたものが多く、手に戻りにくいです。もし家の中な
ら、神棚、玄関、或いは門のところを見てください。何か手がかりがあるあはずです。

 :これまで閉ざされていた運が開かれ、心身ともに活気がみなぎってくる時です。
新しい目標にむかって活気がでてきます。それとともに一身上の変化も起きます。あまり
楽しみごとに熱中しすぎると本分を怠りがちになりますので、注意が必要です。

 :新しいことは発展しますが、これまで盛んだったことは後退します。事を急いで
失敗する傾向にあります。「急いては事をし損じる」といいます。焦りは禁物です。

 :競争相手が多いので、受け身ではだめです。積極的に対話や提案をおこなうこ
とで、道が開けます。その分野に強い部下を配置して、堅実に話をまとめましょう。

 :宣伝・公告を積極的にして、大いに発展策を講じてもよいときです。道楽に走る
と不振を招きます。

 :表面はよくても内側は冴えません。移転の望みがありますので好機があれば
移転も良いでしょう。

 :とても楽しい関係ですが、精神的な内容に乏しく、多角関係で、何かとトラブル
が起きやすいでしょう。女性はもの静かで女性らしさを失わないよい人です。

 :縁談がまとまって喜びいっぱいのときですが、家庭的な落ち着きの薄い結婚で
す。喜びに浸りすぎて炊事・洗濯が疎かになり、そのためのトラブルが起きます。夫が遊
び人の場合、財産を失う恐れもあります。

 :楽しい旅行ですが遊びすぎに注意すること。また乗り物に乗ってもはしゃがない
こと。事故につながります。

 :騰気に転じて大いに変動するときですが、手放しの楽観は禁物です。意外な材
料から、元に戻ります。

 :消化器系の腫瘍、胃癌、食道癌、内出血など。それにヒステリー、発狂、心悸
亢進など。急変しやすいが、回復も早いでしょう。長い病気は一進一退して危険です。

 :懐妊の兆候がありますが、摂生が悪くて思わしい結果とはなりません。

 :外を出歩き、快楽にふけり、本業を怠りがちです。今は目立ちませんが、後に
立身するか世に知られる人になります。順序を踏んで努力すれば成功します。女性は水
商売か花柳界の人です。

第十六卦 雷地豫については以上です。

もう一度占う場合は、一日おいてから占いましょう。

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