六十四卦の第十一卦は地天泰(ちてんたい)です。
 この卦は、上は地、下は天の卦でできています。この卦では天の気は下降し、地の気
が天に昇る。つまり陽と陰が相交わり、天地の気がお互いに和合・融和するわけです。
そしてそこから、安泰、安定を示す理想的な形という意味が導き出されます。
 この卦名の「泰」は「通じる」ことで、これには「意志が通じる」、「人の心が通じる」等の
意味があり、地天泰の卦は、安らかに物事が運ぶという運勢を示しています。
 ただこの卦は、上下の人々・夫婦・朋友・すべての間柄が、あまりに調和し過ぎるの
で、もし誤った方向に物事が進んでも、ブレーキがきかないという傾向があります。注意
が必要ですね。
 地天泰は、周囲の人々の協力が得られ、自分の考えが理解され、物事がトントン拍子
に進み、勢い付きますが、こういうときほど逆に自戒が必要です。心に余裕をもたせ、一
歩下がって物事に対処しましょう。
 心に余裕をもたせれば、何の心配も問題もありません。
 地天泰の象意をまとめますと、以下のようになります。 


  
 地天泰の卦には、陰が三つ、陽が三つあります。これは調和・親和・協力を意味してお
ります。上下の人々・夫婦・朋友等のすべての間柄、国家・民衆すべてが相和、安泰で
すが、あまりに安泰過ぎるので、油断を戒めます。
 心に余裕をもたせ、おごらず、物事に冷静に対処できるかどうかが開運のポイントで
す。

 :和合、安定を示す理想的な形。ただし調子にのりすぎると大吉も凶に転じま
す。こういうときほど心に余裕をもたせ、油断せず、自戒することが必要です。

 :中学・高校までは、人並みについてゆけます。大学にはちょっと無理です。目標
を下げなければいけません。

 :たいてい家の中にあります。年輩の方にたずねてみてください。外でなくした
場合は、もうこわれたか、人に拾われたことが多いときです。

 :平穏無事、安泰のときですが油断をしていると衰運を招きます。心身ともに快
適で人間関係も円滑ですが、現状維持につとめることが大切で、大望をいだいて猛進す
ると失敗します。

 :独立独行はいけません。まわりの人と協力して素直に進むことです。背伸びし
たり無理押しすると失敗します。

 :奇抜であったり突飛な行き方は失敗します。常識、良識のうえにたってやさしい
態度で進めることです。

 :安泰ですが活気に乏しく可も不可もありません。冒険しないで現状を守ることが
大切です。

 :一応ととのっていて不満はありませんが長続きしません。新築、増改築はよくあ
りません。

 :お互いに気があって愛情も豊かで安泰です。心身ともに釣りあっていますが気
を許すと倦怠感がでてきます。親しき仲にも礼儀を大切に。

 :平凡ですがなんの障害もなく平穏に発展します。相性もよく夫婦仲がよくて一家
は繁栄しますが先行きの倦怠にご注意を。

 :吉です。平凡ながら楽しい旅です。

 :これから上昇。高値圏のものは下落の兆しがあります。油断は禁物。

 :肺病、肋膜、胃腸病、性病、疲労倦怠など、体内に病根がある場合が多いでし
ょう。

 :安産。ただし生活のリズムを変えないことが大切。

 :心身ともに健全で良識に富み生活も安定しています。上司のひきたてもあり部
下にも恵まれています。没個性で小市民型。保守的で安全主義。怠慢で安易なほうへ流
れやすいタイプです。

 第十一卦 地天泰については以上です。

もう一度占う場合は、一日おいてから占いましょう。

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