六十四卦の第七卦は地水師(ちすいし)です。
 この卦は、上は地、下は水の卦でできています。これは地の中の水、つまりここでは地
下水ということになりますが、この地下水を人間に例えますと、豊富な地下水は、多数の
人間の意味となります。多数の人間の正しい動き方を形容しているのです。
 この卦の前提は、国難ともいうべき困難があります。そしてこの卦は、その対処方法を
述べております。
 この卦は、昔戦争があったときに、すべての国民を率いて国難を除くことの道を説くの
に用いられました。その理由は、この卦の意味が、「戦いの道。戦いに際しては、大義を
明らかにし、部下の心をつかまなければならない。」という意味だからです。
 この卦の二爻は、ただひとつの陽です。これは、このひとつの陽が力強く、多数の人々
の尊敬を受ける徳の高い人物を意味し、戦いに際しては、この徳の高い人物が、正道を
守って行動することを説いています。
 もし、正道から外れるようでしたら、周囲の支持は得られず、孤立無援の状態に陥りま
す。そのようにならないように、注意が必要です。
 地水師の象意をまとめますと、以下のようになります。


  
 「地水師」の「水」は、国難、つまりかなり大きな困難を意味します。このような困難は、
大義を明らかにし、多く人々の支持を得て、これに対処しなければなりません。正道を歩
み、どこまでも至誠を貫けば、大いに吉です。
 この卦は、指導的地位にあって仕事をする人物、人を包容する器を意味し、強く、活動
的な運勢です。

 :戦いの道。戦いに際しては、大義を明らかにし、部下の心をつかまなければな
りません。
 
 :あなたが目的としている学校は、受験者の多いときです。がんばってください。
理科系がよいでしょう。

 :たいてい見つからないときです。人によっては、ドブや川などに落としたとき
などです。

 :争いごとが発生しそれが発展して非常事態になる恐れがあります。多勢を相手
に一人で立ち向かうこともありますが、力量のある人は衆をひきいて事を起こします。思
わぬ災害に注意することが大切です。

 :分相応の望みはかなえられますが高望みすると失敗します。計画を慎重にして
人間関係の円滑をはかってください。

 :先方の態度のらちがあかないために争いに発展しがちです。理屈には勝っても
最後は負けることがあります。

 :何かと非常事態のときで強力な打開策を講じないと危険です。手腕家の部下を
抜擢するときです。

 :現在の住居では平安が得られません。ただし新築や増改築は困難をともない
ます。時期を待ちましょう。

 :人目を忍んでの情事といった形の愛情関係が続き、また三角関係から争いご
とが起きかねません。長続きしにくいでしょう。

 :相手が多情。淫乱の傾向があるので断るのが無事。正式な結婚ではなく同棲
とか内縁関係になるために争いが絶えません。

 :団体旅行などのある時ですが、引率者の指導力が弱ければ災害が起きます。

 :波乱含みの様相で下落の気配がありますが、急騰したり急落したりで研究不
足になると大損します。

 :中耳炎、腹痛、結石など、それに肋膜炎、腎臓病、婦人病などで激痛を感じる
ことがあります。治療は急を要します。長わずらいは急変に注意することです。

 :妊娠の兆しがあります。冷えに注意。安産ですが油断をすると出血が多くて危
険です。

 :才知力量があって大勢の上に立つ人物です。一技一芸に秀で師範となる人で
すが、負け惜しみが強く人と争う闘争型。男子は多情。女子は淫乱型です。


第七卦 地水師については以上です。

もう一度占う場合は、一日おいてから占いましょう。

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