六十四卦の第四卦は山水蒙(さんすいもう)です。
 この卦は、上は山、下は水の卦でできています。山の麓に水があります。泉が山の麓
に湧いていること、また水を雲に見立てて、雲がたちこめて、山の全容を隠していること
を示しております。
 この卦の意味は「無心の幼児。無限の才能や可能性を秘めているが、それを開花、伸
張するには、周囲のアドバイスに従うこと」といったところです。
 この卦は人間のまごころを育てていくことを象徴しております。この卦名の「蒙」は「暗
い」という意味です。蒙は未だ知が開いていない状態ですが、やがて立派に成長するよう
になります。これは、ちょうど山の麓の泉が小さな流れを作り、やがて大きな流れ、大河
ともなる可能性を秘めているということを例えているのです。
 これを人間にあてはめると、才能のある人が、現在脚光を浴びず、不遇な状態である
ことを示しているともいえます。
 しかしご安心下さい。山の全容を覆い隠した雲はやがて晴れ、あなたの才能は開花
し、周囲から注目される時がやって来ます。
 その時が来るまでは、今はじっと我慢の時。他日の雄飛のその時まで、自分自身を磨
きましょう。
 山水蒙の象意をまとめますと、以下のようになります。


  
 「蒙」は「暗い」の意。知が開けていない状態で、「無限の可能性があるが・・・・・。」とい
うはっきりしない、明瞭さを欠く運勢ですね。
 このため、各占い項目では、はっきりしない現状をうたっています。

 :無心の幼児の状態。無限の可能性を秘めているが、それを開花、伸張させる
には、周囲の人々のよきアドバイスに従うこと。

 :中学校までの下級学校の入学ならばよいでしょう。幼稚園・小学校・中学校な
どにはよい卦です。高校、大学といった上級学校には適しません。

 :たいていの物が家の中にあるでしょう。見つかりにくいときです。またぼんや
りして、置いた所を忘れている場合が多いですね。

 :前途の見通しが立たない時です。家庭内とくに子供の問題で悩みます。初めは
全くらちのあかないことも次第に伸展していきます。現在の研鑚が大いに将来の吉凶と
関係してくるでしょう。

 :今は方針も立っていないので実力を養うときです。目上の人や指導者の忠告、
助言を得るべきですね。

 :焦点があいまいなため成立しません。相手にだまされない用心が必要です。返
答はのばして再考、再検討してください。

 :内部に不明朗な点や不満がたくさんあります。方針が稚拙で未熟です。すぐれ
た指導者を迎え入れて、指導を仰ぎましょう。

 :欠陥住宅や雨漏りに注意して下さい。移転は当分の間は見あわせた方がよさ
そうですね。

 :年令の違いや態度が未熟なため親しさがわいてきません。家庭の事情で思い
どうりには進展せず、環境事情も悪いため決断が得られなくて態度があいまいになって
しまいます。

 :表面にでない障害や悩みごとのために縁談が進展しません。調査などをあいま
いにして結婚し不明朗な結婚生活をする傾向があります。結婚の時期はまだ熟していま
せん。先にのばしたほうがよいでしょう。

 :気が進まないという気持がどこかにあります。とりやめたほうが無難です。無理
に行くと旅行で不愉快なことが多く天気にも恵まれません。

 :好材料がなく低迷を続けますが、長期的にみると期待がもてます。当分冴えな
いので手出しは慎重にしてください。

 :ノイローゼ、神経衰弱、耳鼻の病、肺の疾患、小腸の疾患、下痢、冷え症、腎
臓病、手足の痛み、動脈硬化、婦人病など体内の病気が多く、薬効も弱くて長引きま
す。

 :安産型ですが多少遅れがちです。

 :妄想、妄念の多い人で、迷いが多く他人に欺かれます。家庭に悩みごとがあ
り、子供で苦労もします。何事にも未熟ですが指導しだいでよくなります。考えが幼稚で
はきはきしない難点があります。

第四卦 山水蒙については以上です。

もう一度占う場合は、一日おいてから占いましょう。

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