易占いで用いられる六十四卦の卦象は、この宇宙のあらゆる事象を、六十四のタイプ
に分類した、現在の運勢を表したものです。そしてそこから更に将来的の運勢を割り出
します。

 当神社の「開運おみくじ」は、「今日の運勢」を占いますが、実は、このおみくじは、応用
範囲が極めて広く、この他のことを占う場合にも、この六十四卦の象意を用いることがで
きます。

 この場合、まず占おうとする問題を心に強く念じ、それが、どういう運勢なのかを占い、
その象意を拡大して運勢を判断いたします。

 しかし、実際に占う前に注意すべき心構えがあります。

 占う人は以下の心構えをもちましょう。

 T、占うべき問題については、十分に考えておく。

 占うべき問題について、できるだけ多くの条件を分析し、推論を加えてその問題を考え
ましょう。また、「今日の運勢」を占う場合、今日一日をどのような一日にしたいのか、想
像してみて下さいね。

 実は、本当にちょっとしたことですが、これが開運の秘訣なんです。楽しい一日を想像
してみましょう。ワクワクしませんか?

 最初は、イメージ通り事は運ばないかもしれませんが、いままでの一日よりも、もっと
充実した一日がおくれるはずです。

 U、同じことを二度占わない。

 とにかく、思い通りの結果が出ると、もう一度占いなおしてみたくなるものです。その気
持ちは分かります。それが人情というものですね。

 しかし、占うのは一度きりです。易占いのことわざに「初ゼイは告ぐ。再三すればケガ
る。ケガるれば告げず。(蒙卦タン辞)」ということわざがあります。これは、初めて占った
結果が本当の運勢であり、二回、三回とくりかえせば、それは汚れた運勢であり、真実
のものではないという意味です。

 易占いは、一発勝負です。二回目はありません。

 V、不正なことを占わない。

 易占いが、他の占いと、その性格を異にするところは、実践倫理的な性格をもっている
ところにあります。

 したがって、例えば、殺人計画や強盗の成否のような、他人に危害を加えるような不正
な事柄は占ってはいけません。

 まさに「易は以って険を占うべからず(左伝)。」ですね。


 以上が、易占いをはじめるまえに注意すべき、三つの心構えです。これらの三つは、
占う
前の前提条件ですので、必ず守ってくださいね。

 さて、三つの心構えの説明が済みましたので、それでは次に、お待ちかねの「開運
おみくじ」で今日の運勢を占いましょう。




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